回路設計者がデータサイエンス部署に飛んでいったブログ

子育てしか楽しみがありません、たすけて

【動向】セラミックコンデンサについて

アップルが減産
これでアップルに部品を納入している会社の株価が下がりそうでしたが
そんなことなかったですね。
 
【セラミックコンデンサ界隈で起こっていること】
簡単に今セラコン界で起こっていることをまとめてみました。
セラコンは今不足していると言われています。
1.スマホ、車向けのセラコンが増えており、その生産が追いつかないとのこと。そしてあまり報道されてないですけど、2.汎用のセラコンも手に入りにくくなってます。
 
順序逆になりますが、
2.まず村田製作所太陽誘電TDKのセラミックコンデンサメーカーが撤退を始めております。
それは下図に示す「青色」のところです。図の読み方は説明しないですけど、わからなければコメントください。
セラコンの拡大・撤退 
 
なぜ「青色」を撤退するのか、それは採算が全く合わないからです。
たとえば1608、50V、0.1uFのような模範解答セラコンは1つ4銭で手に入ります。(大手に勤めていた時の話)
ここはメーカーとしてはさっさと撤退して、利益が取れる「緑色」のところの生産を増やしたいのです。
 
そこで株価が反応したのが台湾のコンデンサメーカー ウォルシンです。(今は見事に下がってますがw)
日本メーカーが撤退する部分の恩恵がくると思って買われたのでしょう。
なんで今下げているのかわかりませんが、私が思うに採算が悪い部分のおこぼれがきても・・・ってことに気づいたんでしょうか。
 
ウォルシンの株価 
 
1.スマホ向けは1005から0603にシフトしてますし、ウェアラブルなどは0201も採用が始まっています。(どうやって実装しているのか、製造頑張って!)容量も大きいものが要求されていることから、「緑色」のところに力を入れていきたいのが日本メーカーです。
また車載では1608から1005にシフトしています。また高耐圧高容量も需要が多く、車載品質上3216以上が求められます。
 
【まとめ】
設計者視線で言えば、今コンデンサが全然手に入らないし非常に困ってます。メーカーも生産が大変そうなので、セラコン関連は買いでいいかなと思ってます。ウォルシンのように採算の悪いところのおこぼれがきても意味がないと思うので、日本でこういうところがあれば、引っかからないようにしたいところです。
最後は簡単になりすぎましたが、車載向け、スマホ向けにセラコンが足りないと言われてますが、セラコンのどういったサイズでどういった容量が足りていないかがこの記事で少しはわかっていただけるかなと思います。
また機会があれば追記しておこうかなと思います。